本記事では、筆者が約2年間使用して気づいた「サーモス シャトルシェフの欠点」を紹介します。
シャトルシェフは省スペース、電源不要、省エネとメリットが多い調理器具ですが、デメリットもあります。
小さいデメリット(欠点)ですが、シャトルシェフの欠点を「器具そのもの」と「調理に関するもの」に分けて紹介しようと思います。
それでは順に見ていきましょう!
調理鍋について
筆者が使用しているシャトルシェフは「KBJ-4501」という調理鍋がふっ素コーティングのタイプのものです。
こんな方におすすめ
- シャトルシェフの「器具の欠点」が知りたい
- シャトルシェフの「調理に関する欠点」が知りたい
- シャトルシェフの「欠点は致命的なのか」を知りたい
シャトルシェフ(器具)の欠点
まずは、シャトルシェフの「調理器具」としての欠点を紹介します。
調理鍋のふっ素コーティングの耐久性
ふっ素コーティングされた鍋の欠点は次の2つです。
欠点
- 摩擦に弱い
- 寿命が短い
摩擦に弱い
シャトルシェフの調理鍋は、ふっ素コーティングされています。
ふっ素コーティングは、食材が鍋に張り付くのを防ぐため、カレー等を調理しても簡単に洗うことができます。
ふっ素コーティングは洗う際に非常に便利ですが、摩擦に弱いです。
例えば、金属のヘラやオタマなどを使用すると、コーティングが剥げてしまうため、原則シリコン性の調理器具を使用する必要があります。
場合によっては調理器具を買い足す必要があるため、ふっ素コーティングはシャトルシェフのデメリット(欠点)と言えます。
寿命が短い
ふっ素コーティングの寿命は1〜3年と言われています。
フライパンであれば、1,000円〜3,000円ほどなので、消耗品と考えれば問題ないかと思います。
ですが、シャトルシェフは1万円近くするため、耐久性が低いとコスパが悪いと言わざるを得ません。
なお、シャトルシェフの耐久性については、以下の記事で紹介しています。
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シャトルシェフの寿命は?1年使用した耐久性をレビュー
本記事では、シャトルシェフを1年使用してみた耐久性や使用感を説明します。 シャトルシェフの購入を検討されている方に参考になる内容になっているので、ぜひ最後までご覧ください。
続きを見る
調理鍋はステンレス製のタイプもある
シャトルシェフは、ふっ素コーティングされた調理鍋が代表的ですが、ステンレス製の調理鍋もあります。
ステンレス製であれば、非常に長い間使用することができます。
保温容器の上蓋が丸洗いできない
公式には、保温容器の上蓋が丸洗いできない仕様という説明がされています。
そもそも保温容器の上蓋は汚れにくいため、お手入れすることも少ないですが、丸洗いできないのは少し面倒です。
また、シャトルシェフのオンラインショップでも保温容器の上蓋だけ別で購入することはできなく、万が一破損した場合は買い替える必要があります。
欠点としては小さいものですが、長く使うことを前提に考えると少しデメリットになります。
シャトルシェフ(調理)の欠点
シャトルシェフは、保温調理により省エネ効果がある非常に便利な調理器具です。
しかし、シャトルシェフを使用するにあたり、注意点があります。
順に見ていきましょう!
長時間放置で食材が腐る恐れ
シャトルシェフの公式の使用方法では非推奨ですが、保温調理器具に長時間放置する調理法があります。
注意すべきは、保温調理器具に長時間放置した場合に食中毒の恐れがあることです。
通常の鍋
通常の鍋で調理した後に長時間の常温で放置する場合、外気にさらされるため、鍋内の温度は急激に低下します。
その場合、細菌が活発に活動する温度はすぐに通りすぎるため、食中毒を引き起こす細菌の増殖は少ないです。
シャトルシェフ
一方で、シャトルシェフの保温調理器具に長時間放置した場合は、鍋内の温度は緩やかに低下します。
その場合、細菌が活発に活動する温度をゆっくりと通りすぎるため、食中毒を引き起こす細菌が急増殖します。
知識がないとシャトルシェフを使用することによって食中毒になる恐れがあるため、シャトルシェフの欠点(デメリット)とも言えます。
なお、シャトルシェフで長時間の保温調理をする際は、温度管理をしっかりと行うことで食中毒は防げます。
具体的は以下の記事で紹介しているので是非ご覧ください。
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鶏肉の煮込み料理|手羽元と大根の煮付けのレシピ
シャトルシェフを使った「手羽元と大根の煮付け」の作り方を紹介します。 シャトルシェフで作るメリットも説明しているので、ぜひ最後までご覧ください。 ビールにぴったりのおつまみです! こんな方におすすめ ...
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味が薄くなる
シャトルシェフで調理する際は、薄味になる傾向があります。
理由は次の2つです。
水分が蒸発しない
まず、シャトルシェフは保温調理するため、水分が蒸発しません。
通常、鍋で調理する際(フタをしないで加熱する際)は、水分が飛ぶため味が濃くなっていきます。
ですが、シャトルシェフの場合は保温調理器具に入れたまま(フタをしたまま)加熱するため、水分の蒸発がありません。
食材から水分が出る
加えて、加熱により食材から水分が出るため味が薄くなります。
調理される食材自体の味は通常どおりですが、保温調理する時間が長いほどスープの味が薄くなります。
例えば、カレーのようにスープが主役の料理にはダイレクトに影響がでます。
カレーの場合はカレールーを追加で入れる等すれば対策できますが、味を整える手間があるため欠点(デメリット)の1つと言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はシャトルシェフ(ふっ素コーティングのタイプ)の欠点について紹介しました。
シャトルシェフは通常の調理とは違う「保温調理」のため、普通の鍋と同じ感覚で調理すると失敗する可能性があります。
とはいえ、適切に使えば省エネなど、欠点を遥かに上回るメリットがあります。
筆者はシャトルシェフ約2年使用しましたが、特に不満に感じることはなく、シャトルシェフの欠点は致命的ではないかと思っています。
シャトルシェフは一人暮らしの方から家族世帯まで、幅広く使える便利な調理器具ですので、気になる方はぜひお試しください。
以上、参考になれば嬉しいです。